酸化チタンとは？化粧品・日焼け止めの重要成分を詳しく解説

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日焼け止めやファンデーションの成分表示で「酸化チタン」を見かけたことはありませんか。
この成分は紫外線散乱剤として40年以上前から化粧品に使用されており、安全性の高さで多くの製品に採用されています。
この記事では、酸化チタンの特徴や化粧品での役割について詳しくご紹介します。

酸化チタンの基本情報

酸化チタンは3種類の型がありますが、化粧品には光触媒活性の低いルチル型の酸化チタンが主に使用されています。
白色の無機粉末で、化学式はTiO₂と表されます。
化粧品の原料として、酸化チタンや酸化亜鉛は、40年以上前から配合されています。

紫外線散乱剤としての働き

酸化チタンは紫外線散乱剤の代表的な成分です。
単純にお肌の上で紫外線を跳ね返す（散乱）成分なので、刺激が少ないのが特長です。
また、UVAとUVBを散乱します。
光を屈折させる作用に優れていて、安全性も高いことから多くの日焼け止めに配合されています。

紫外線吸収剤との違い

日焼け止めには大きく分けて2つの紫外線防御成分があります。

化粧品での様々な用途

主にメイクアップ製品、化粧下地製品、日焼け止め製品、コンシーラー製品、ネイル製品、洗顔石鹸、入浴剤など、広く利用されています。

敏感肌だから刺激の少ない日焼け止めを探している

白浮きしない日焼け止めってないの？

子供にも安心して使える日焼け止めが知りたい

このような悩みを持つ方々に、酸化チタン配合の製品が選ばれています。

微粒子化技術の進歩

近年、その機能をより高めるために、粒子の大きさを小さくする研究が進められ、その結果、1990年ごろからは、微粒子と呼ばれる酸化チタンや酸化亜鉛が化粧品に配合されるようになりました。

これらを配合した製品としては、塗布しても肌が白浮きしにくい日焼け止め製品がその代表例です。

安全性について

酸化チタンは安全性の高い成分です。そのため、用量にもよりますが幼児に使うことも可能です。
毒性やアレルギーなどに関しては、研究や調査により安全性に問題はないことが確認されています。

ナノ粒子の安全性

「日本化粧品工業連合会」の「ナノ粒子を配合した化粧品の安全性上に問題はない」との調査・研究結果を受けて、問題のない範囲のものとの見解から商品に使用しているとされています。

コーティング技術

酸化チタンには表面処理（コーティング）が施されることがあります。

環境への配慮

近年では有機系吸収剤が海洋の生態系、特にサンゴ礁に悪影響を与えることから、環境への影響も問題視されています。
一方、酸化チタンのような無機系の紫外線散乱剤は環境負荷が少ないとされ、サンゴ礁保護の観点からも注目されています。

よくある質問

Q1. 酸化チタン配合の日焼け止めは敏感肌でも使えますか？

A. はい、酸化チタンは刺激が少ない成分として知られており、敏感肌の方にもおすすめです。ただし、初回使用時はパッチテストを行うことをおすすめします。

Q2. 白浮きが気になるのですが対策はありますか？

A. 微粒子化された酸化チタンを使用した製品を選ぶことで白浮きを軽減できます。また、適量を薄く伸ばして使用することも重要です。

Q3. ナノ粒子の酸化チタンは安全ですか？

A. 日本化粧品工業連合会の調査結果により、化粧品に使用されるナノ粒子の酸化チタンは安全性に問題ないとされています。

Q4. 子供にも使用できますか？

A. 酸化チタンは安全性が高く、適切な濃度であれば幼児にも使用可能とされています。ただし、製品の対象年齢を確認してからご使用ください。

Q5. 酸化チタンと酸化亜鉛の違いは何ですか？

A. どちらも紫外線散乱剤ですが、酸化チタンは光を屈折させる作用に優れ、酸化亜鉛は透明性が高いという特徴があります。多くの製品では両方が配合されています。

まとめ

酸化チタンは40年以上の使用実績を持つ安全性の高い化粧品成分です。
紫外線散乱剤として優れた防御効果を発揮し、敏感肌の方や子供でも使用しやすい特徴があります。

ノンケミカル日焼け止めやミネラルファンデーションをお探しの方は、酸化チタン配合の製品を検討してみてはいかがでしょうか。
継続的に使用することにより、肌に優しい紫外線対策を実現できるでしょう。