酸化亜鉛とは?化粧品・日焼け止めで注目される紫外線散乱剤を詳しく解説

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日焼け止めファンデーションの成分表示で「酸化亜鉛」を見かけたことはありませんか。
この成分は紫外線散乱剤として長い使用実績があり、100年以上前から白粉として使われていた歴史ある化粧品成分です。
この記事では、酸化亜鉛の特徴や化粧品での役割について詳しくご紹介します。

酸化亜鉛の基本情報

酸化亜鉛はミネラルの一種で、亜鉛を酸化させてからコーティングした粒子の細かい白いパウダーです。
亜鉛鉱石から直接酸化亜鉛をつくる乾式法、または溶性亜鉛溶液より塩基性炭酸亜鉛を沈殿させて得る湿式法によって得られる白色結晶の微細な粉末として製造されます。

主な特徴
  • 白色の無機顔料
  • 高い屈折率による隠蔽力
  • 皮脂吸着作用
  • 紫外線散乱効果

紫外線散乱剤としての働き

酸化亜鉛は、紫外線散乱剤の1種。「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」と表示された日焼け止めに配合されていることが多い成分です。
「紫外線散乱剤」は紫外線を跳ね返すことで、紫外線から肌を守る成分であり、肌への刺激が比較的少ないとされています。

紫外線吸収剤との違い

日焼け止めには主に2つのタイプがあります。

紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)
  • 物理的に紫外線を反射・散乱
  • 皮膚上で化学反応を起こすので、敏感肌の方には合わないことがありますという吸収剤に比べて刺激が少ない
  • ノンケミカルタイプ
紫外線吸収剤
  • 化学的に紫外線を吸収
  • 白浮きしにくい
  • 皮膚上で化学反応が起こる

化粧品での多様な役割

酸化亜鉛が化粧品に配合される理由や目的は、以下のようなものがあります。

  • 紫外線防御効果:UV散乱による日焼け予防
  • 皮脂吸着効果:皮脂崩れやテカリを防ぐ
  • 収斂作用:毛穴を引き締め、皮脂分泌を抑制
  • 抗炎症作用:肌荒れ防止効果

主な配合製品

  • 日焼け止めクリーム・ローション 紫外線カット効果
  • 化粧下地・BBクリーム 皮脂コントロールと紫外線対策
  • ファンデーション・パウダー カバー力と化粧持ち向上
  • ミネラルコスメ 自然派化粧品の主成分

オイリー肌でテカりやすいから皮脂をコントロールしたい

敏感肌でも使える日焼け止めを探している

ナチュラルな化粧品を使いたい

このような悩みを持つ方々に、酸化亜鉛配合の製品が選ばれています。

皮脂吸着とコントロール効果

酸化亜鉛の特徴的な働きの一つが皮脂吸着効果です。
皮脂を吸着して固める効果があるため、メイク崩れを防ぐ目的で化粧下地やファンデーションへの使用も一般的です。
この性質により、オイリー肌混合肌の方のテカり防止に役立ちます。

皮脂コントロールのメリット
  • 化粧持ちの向上
  • テカり防止
  • 毛穴の引き締め効果
  • サラサラな仕上がり

安全性と注意点

酸化亜鉛は皮膚に吸収(経皮吸収)されないことから、紫外線吸収剤よりも安全性が高いとされています。
ただし、使用時に知っておきたいポイントもあります。

安全性の特徴
  • 皮膚に吸収されにくい
  • 長期使用実績がある
  • コーティング処理で安定性向上
注意したいポイント
  • 金属アレルギー持ちの方は酸化亜鉛で症状が出やすい
  • 人によっては乾燥を感じる可能性がある
  • 毛穴や肌のキメに入り込みやすいデメリットがある

コーティング技術の進歩

現代の酸化亜鉛は表面処理(コーティング)が施されることが一般的です。

コーティングの目的

  • 金属アレルギーリスクの軽減
  • 使用感の改善
  • 分散性の向上
  • 化学反応の抑制

主なコーティング剤

  • シリカ
  • シリコーン
  • ステアリン酸
  • アルミニウム化合物

「酸化亜鉛フリー」という選択肢

最近では酸化亜鉛フリーの日焼け止めを選択する人も増えています。
これは個人の肌質や好みに合わせて選べる選択肢の一つです。

酸化亜鉛フリーを選ぶ理由
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 乾燥感を避けたい
  • より軽やかな使用感を求める
  • クレンジングしやすさを重視

よくある質問

Q1. 酸化亜鉛配合の日焼け止めは子供でも使えますか?

A. 6か月が過ぎてからはサンスクリーン剤の使用ができるようになります。SPF15以上で散乱剤(酸化亜鉛や酸化チタン)を使用した敏感肌用のものを選ぶことが推奨されています。

Q2. 金属アレルギーがある場合は使用を避けるべきですか?

A. 金属アレルギーの方は酸化亜鉛で反応が出やすいとされています。心配な場合は、パッチテストを行うか酸化亜鉛フリーの製品を選ぶことをおすすめします。

Q3. 酸化亜鉛で毛穴が詰まることはありますか?

A. 酸化亜鉛は皮脂と混ざると固まる性質があるので、その性質を利用して皮脂崩れを防ぐ目的で化粧下地やファンデーション等に配合されるため、適切なクレンジングが重要です。

Q4. オイリー肌におすすめですか?

A. 酸化亜鉛の皮脂吸着効果により、オイリー肌の方のテカり防止に役立ちますが、人によっては乾燥を感じる可能性もあるため、肌の状態を見ながら使用してください。

Q5. 白浮きを防ぐ方法はありますか?

A. 微粒子化された酸化亜鉛を使用した製品を選ぶ、適量を薄く均一に塗布する、コーティング処理されたタイプを選ぶなどの方法で白浮きを軽減できます。

まとめ

酸化亜鉛は100年以上の使用実績を持つ化粧品成分として、多くの製品で活用されています。
紫外線散乱剤としてだけでなく、皮脂コントロールや肌荒れ防止など多様な働きが期待できます。

ノンケミカル日焼け止めミネラルコスメをお探しの方は、酸化亜鉛の特徴を理解して自分の肌質に合った製品を選んでみてはいかがでしょうか。
適切な使用により、効果的なスキンケアを実現できるでしょう。

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